| 「卒業しました」さんへの批判の前に・・・
彼は青春時代をスト2に費やしたのでしょう。
雨の日も風の日も。
しかしやがて彼も就職超氷河期時代に社会へとはじき出され、ようやく見つけた勤め先では日々上司に詰められ、女子社員からは冷遇され、後輩は先に昇進する始末。
そんな彼を癒し、唯一他人とのコミュニケーションらしきものが取れる場所、それが地元のゲーセンに置かれたスト2対戦台だったのです。
「・・・今日は勝つには勝った。だが去り際のあいつの目は明日のリベンジを訴えていた。俺に引く理由はない・・・。」
「ついにあいつもバルログにチェンジか、だが当て投げやヒョーバルをしないその態度や潔し!」
そう、そこは彼同様悲惨な運命に置かれた者、ハードヲタ、純粋にスト2を愛する者、様々な人間がレバーとボタンを介して自分という人間性を表現する舞台だったのです。
しかし現実は彼に過酷な運命を強いたのです。
5年前、そう、彼が横浜への転勤辞令を受け取ると同時に「ハイパースト2」が追加され舞台は新たなステージへ。
しかし横浜という都会は、いや時代は、彼のような純粋無垢なプレイヤーには厳し過ぎたのです。
「横浜は強い。だが今に見てろ・・・。」
「ニーハメか・・・。」
「また当て投げかよ、俺らの頃は・・・。」
「きしょう!Sホーク近寄ったら終わりじゃねーか!」
「ダル厨増えすぎ・・・。」
「“修行が足りん!”だと?喧嘩売ってんの?」
「・・・・・・・・・・。」
※ そう、彼が悪いと短絡的に決め付けるのではなく、「なぜ彼がこのようなコメントをするに至ったのか?背景や動機は?」
そう考えると少しは落ち着きませんか?
「卒業しました」さんという名前ですが、私はお節介かも知れませんが、どうにも後味の悪いまま彼を卒業させたくはないのです。
▼ 卒業しました。
> どこも一緒です。
> 私は5年位前に横浜に来ましたがゲームでは舞い上がったのは最初の半年だけ。
> 今じゃ横浜駅の前のセブン何とかいうのがあるところは暗くて汚くて近寄る気が起こりません。
> あの一角はさっさと区画整理でも何でもすればいいと思う。
> 横浜の一等地に場末の汚らしいゲーセンが3件も並んでるなんて恥そのものです。
>
> 彼らはお化けでも何でもありません、ただのお宅です。
> ヤニ臭いだけ。
> あのあたりは人が多いからみんなが避けてるのがよくわかります。
> せっかく10年間も離れてらしたんだからもうこのまま卒業したほうがいいですよ。 |
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